布団コラム

布団にダニが繁殖する原因・時期は?効果的なダニ駆除・予防方法を解説

夜寝ている時、せき込みやすい、くしゃみや鼻水がとまらない。そんな方はもしかしたらふとんに繁殖しているダニが原因かもしれません。またダニにさされると非常に痒くなり数日間症状が続いてしまいます。当記事ではダニの繁殖原因、ダニ駆除・予防方法などについて解説していきます。

なぜ布団にダニが繁殖するのか?

ダニが繁殖しやすい条件は4つあります。

  • 温度が20℃~30℃
  • 湿度が60℃~80℃
  • ダニのエサが豊富にある
  • 潜伏場所がある

以上がダニが繁殖しやすい条件ですが、実は布団の中というのはすべて満たしてしまっているダニにとって理想の環境なんです。

人の体温や汗により布団の中は暖かく、湿度が高くなっています。またダニは人のアカ、フケ、髪の毛などをエサとしています。そして布団は繊維でできていますので布団の奥まで入り込んでいける環境というわけです。

繁殖したダニはどれくらいいるのか文部科学省学校環境衛生基準によると保健室のベッド1平方メートルあたり100匹あたりが基準であるという試算があります。

ダニはいつ繁殖しやすいのか?

一般的にダニの繁殖時期は5月~8月だと言われていますが、現代は建築技術が向上し、気密性が高く冬でも適温を保てる環境にあるため冬でも条件が揃えば繁殖してしまいます。

高温多湿が整った7月がピークとなり冬の3倍から4倍という繁殖数であるとする研究報告があります。https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjeez/8/3/8_164/_pdf(大阪市立環境科学研究所論文より)

本格的な対策は梅雨前からしておく必要があるといえます。

ダニが発生すると健康にどんな影響が出るのか

ダニの死骸やフン

ダニの死がいやフンは、アレルギー体質の人や、アトピー性皮膚炎・ぜん息などのアレルギー症状がある人にとっては、かゆみや咳などの発作の原因になることがあります。

室内、布団に多くいるヒョウダニのフンや死骸に多く含まれるシステインプロテアーゼという酵素が体内に多く入ることでダニアレルギーを引き起こす可能性が高まります。

人を刺すダニ

室内、布団に多くいるヒョウダニは人を刺すことはありません。しかしヒョウダニを捕食するツメダニやネズミ、鳥に寄生するイエダニは人を刺すことがあります。さされると赤くなり非常に強いかゆみがあります。

ダニ駆除対策5選&効果

ダニが苦手な環境が3つあります。

  • 高温、50℃以上
  • 乾燥している
  • 低温

以上を踏まえた上で対策と効果を確認していきます。

掃除機で直接吸い取る

布団に掃除機がけをすることにより、直接ダニを吸い込みダニの駆除に効果があると考える方は多いと思います。しかし実は掃除機がけは布団、表面上の汚れを吸い込んでるにすぎないので布団内部の死骸、フン、内部に入り込んだ生きたダニの除去には効果がないのです。

表面についたダニ、ダニの死骸、フンの除去には一定の効果はあります。

日革研究所が3つのタイプの掃除機によりどれくらいダニを駆除できるか実験をしています。

日革研究所HPより引用

上記表よりわかるとおり、表面にいるダニには一定の効果がありますが、布団内部にいるダニは0.1%も除去できていないことが分かります。

布団内部にいる生きたダニは脚先にある鍵爪や吸盤のような形状の器官で、布団の繊維にしがみついていて吸い取れないのです。

ダニは布団の奥へと潜伏してそこで繁殖するため、布団内部には表面の約1,000倍のダニがいます。※ 住まいQ&A ダニ・カビ・結露(井上書院)より

布団天日干し

布団天日干しはダニの死滅には効果は薄いです。なぜならダニの死滅温度は50℃以上であるからです。天日干しで50℃以上に達することは日本の気候ではほとんどないでしょう。

日革研究所が天日干しにより夏、冬でダニ死滅にどれくらい効果があるのか実験しています。

日革研究所HPより引用

夏の天日干し場合、ダニは80%近く生存していて、冬の場合は、ダニは90%以上生存しています。

実験より天日干しは直接ダニを死滅させるには効果は薄いことが分かると思います。

天日干しは布団を日光で乾燥させ湿度を下げることができるので、ダニが繁殖しにくい環境を作るという目的で行うと良いでしょう。

布団乾燥機

ダニ駆除方法

袋で布団をおおい、布団乾燥機のアタッチメントホースで温風を送り込むタイプの場合には布団を袋で多い熱風を送り込むだけで問題ないです。

注意が必要なのは高温になったところを布団に当てて使うタイプやマットありの場合です。ダニは高温が苦手なのでふとん乾燥機の熱処理がはじまると移動して逃げてしまいます。表裏まんべんなく熱処理する必要があります。

どれくらい効果があるか

布団乾燥機ですべてのダニを完全に除去することはできません。ただ週に1回のペースで1カ月使用し続けた場合には布団にいるダニの3分の2が死滅するというデータがあります。

コインランドリー乾燥機

コインランドリーによる乾燥機は50℃以上の高熱での乾燥を継続して行うことができるのでダニ駆除に効果的です。

注意点としてはすべての布団がコインランドリーの乾燥機で乾燥させることが出来るわけではない点です。羽毛布団、キルティングがほどこされていないものなど対応していない場合がありますので事前に確認した方が良いです。中綿が飛び出てしまい乾燥機を故障させてしまった場合損害賠償請求される可能性もあります。

クリーニング店による丸洗い&乾燥

カジタクHPより引用

クリーニング店の布団クリーニングに対応しているところは布団を丸洗いするところがほとんどです。布団丸洗いによりダニを洗い流すことや、ダニの死骸、フンなどもきれいに洗い流してもらうことが可能です。また、丸洗い後は、高熱により乾燥されるのでダニを死滅させることが可能です。平面乾燥、復元乾燥と二度乾燥する業者も多く、その過程でほとんどのダニは駆除されることとなります。

クリーニング店に直接布団を持ち込むのは大変なので宅配クリーニングを利用するのが便利です。

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有効なダニ増殖予防方法

ダニを駆除した後は、ダニが増えないように予防していくことが必要になります。気を付けるべきことは2点。1つは布団を清潔に保つこと。もう1つは生活環境をととのえること。

布団を清潔に保つには

シーツ、カバーをこまめに洗う

ダニ駆除の方法で紹介した方法で布団そのものをキレイに保つことも重要ですが、布団まわり、シーツ、カバーにもダニは潜んでいます。布団だけでなく、シーツ、カバーも定期的に洗うことで布団まわりを清潔にしていきましょう。

布団を敷きっぱなしにしない。押し入れに保管したままにしない。

敷布団を面倒だからと敷きっぱなしにしていませんか?ダニは潜伏できるところ適度な湿度を好みます。ずっと布団を敷きっぱなしにしていると布団と床の間がダニにとって繁殖しやすい環境になってしまいます。また使わないからといって、押し入れに入れっぱなしにしておくのも良くありません。押し入れ自体がダニの潜伏場所になってしまいます。こまめに干したり、一か所におきっぱなしにしないような工夫が必要です。

高密度なシーツを選ぶ

ダニは繊維の間に潜伏して奥に隠れていく性質があります。繊維の目が粗いシーツは内部にダニが入り込んでいってしまいます。高密度に繊維が密集しているシーツであればダニの潜伏を防ぐことができます。

防ダニ加工の布団を使う

 薬剤による防ダニ加工を布団に行うことでダニの発生を防ぐことができます。ただし、薬剤なので化学物質過敏症など肌が弱い方には人体への影響の心配がありますので事前テストなどをすると安心でしょう。また、布団の使用を重ねるごとに薬剤の効果は弱まっていくことにも注意する必要があります。

生活環境をととのえる

部屋の湿度を下げる

ダニは高湿度を好みますので寝室周りに除湿器を置くなどして常に除湿を行う環境をととのえることがダニ発生の予防につながります。

部屋の掃除をこまめにする、寝室でものを食べない

ダニは人のアカ、髪の毛、フケなどをエサとしています。こまめに部屋を掃除することでダニのエサとなるものを極力減らしていきましょう。また、食べかすなどもダニの好物となるため寝室で何かものを食べるようなこともしない方が良いです。

洗濯物の部屋干しをしないようにする

室内に洗濯物を干したりすると部屋の湿度が上がってしまいます。梅雨の時期など、部屋干しする機会が増えてしまいがちですが、高湿度はダニの繁殖を促してしまいますので注意です。

じゅうたん、カーペットはなるべく使用しない

適度な温度はダニの発生を促します。カーペットなどは20℃~30℃というダニにとって最適な温度が保たれ、潜伏場所を増やすことにつながりますので使用は避けた方が良いです。特に畳の上にじゅうたん、カーペットなどを使用するとダニの繁殖場所を提供しているようなものなので極力さけましょう。